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August 18

芥川賞を受賞した、村田沙耶香作「コンビニ人間」読みました。

面白いと話題で読んだら久々の一気読み!!

内容は36歳でずっとコンビニバイトをしていて36年間彼氏がいない主人公がコンビニで働きながら変な人に絡まれたりする話。笑

私はあらすじを書くのが苦手なので、気になったらアマゾンとかで、ね笑

見てみてください。

 

主人公はとにかくへんなひとなんだけど、人と違う自分に格闘して、けれど人と自分に何が違うのかわからないからコンビニのマニュアルで安心してその通りに仕事をする。

人間らしさといわれる愛情や欲がないから親にさえ病気扱いされてしまう。本人にとっては全てが普通のことなのに。

 

最初、読んでる時にあーこういうのかわるなーと同感だったんだよね。

例えばちょっと変わってると思われたら根掘り葉掘り聞いてくる人とか 

わたしもアルバイトをしてたときなんかは、夢追うフリーターという肩書きにされてて

目標のためもあったけど、好きなことで働きたいからいるだけなんだけど、、ってよく思ってました。

アルバイトはずっとやってちゃいけないんだってことと、とにかくみんなというか世間は肩書きが好きらしいというのを学びました。

 

そういう感じであーバイトあるあるーと思って読んでたらそのうち白羽さんという口を開くと文句しか言わない、コンビニに婚活をしにきたというとんでもなくコミュ症な男性が現れて、これもなかなか個性的だったんだけどこの白羽さんがまるで汽車の燃料のように物語が思ってもみない、まるで最初共感したものとは違うものに加速していって、結末は予想とは違う終着駅につきました。笑

 

最初は主人公のおそろしく合理的なところにあーわかるー無駄だよねーってなるんだけど、あれそれも?えっこれも?てどんどんついていけなくなる。笑

親近感があったものが急速に温度がなくなって無機質になっていく感じがしました。

 

 

 

 

最近、人って多面的だなと思う。

例えばわたしの友達でちょっと恋愛にだらしないというか、たくさんの男性と付き合っている子がいるんだけど、でも性格はとっても良い。

わたしなりに、その子と恋愛の話なれば意見は言うけどその子の恋愛が悪だとは思えない。

もし、その友達のことを恋愛の面だけで全てだと思ったらその子は悪い子なのかもしれないけど他の面ではとてもいい友達で別人格でもなく、どちらもその子の一面に過ぎない。

そう思うと、わたしに見せてくれてる面がいいならそれでいいじゃないかと思う。

 

ダイアモンドみたいにどの面もキラキラしていたら眩しくて近寄れないけど、陰陽があるからどちらの面も覗きたくなる、人格や人柄ってそういうもんだと思っています。

 

最近というか去年から不倫、浮気騒動がとてつもなく多くてわたしはどうしてその一面だけでどんな人か判断するか、とても不思議です。

わたしが大好きなウッディアレンという監督は人としてはあまり良くないかもしれないけど監督としての作品はとてもいいし、わたしにとっては「好き」でいいし悪い人間じゃない。

だけど最近は鏡のように一面だけみて良い、悪いを決めてしまう。

 

永六輔のコラムで、「テレビは裁判になってはならない」と書いてあってその通りだなと思った。

法治国家なので、罪を犯したら当然裁かれるけど恋愛や、その人がどんなに世間とズレた価値観を持っていても、大勢がその人を悪だと一致団結して叩くことはあってはならないことだと思う。

 

それで話は戻るけど、このコンビニ人間の主人公は変だけど、この人が変なのは人格が一面しかないからだと思うんだよね。

絶対的な価値観があってそこから無駄か無駄じゃないかを見る。

だからまっさらで合理的すぎて人間じゃないと言われる

 

でもそれって世間がいま、望んでる浮気も不倫もしない人として清潔で欲のない仏みたいな理想像なんじゃないかなって思った。 

ミニマリズムの極限みたいな。

コンビニ人間を読んで、変だと思うけど今の世の中こういう人が望まれてんじゃないかなーって思ってちょっと不気味だった。

 

この本を読んだらみんなどう思ったんだろう、そういう意味でも人におすすめしたい本です。